フリーダム計画では船外作業の基盤として
フリーダム計画では船外作業の基盤として大規模なものが計画されていたが、縮小を重ねた結果、ISSのインフラ機能を担う船外機器の設置場所として使用されている。主要な機能は、太陽電池パドルをはじめとする電源機器、ラジエーターなど廃熱システム、姿勢制御のためのコントロールモーメントジャイロ、アンテナなどの通信機器である。フリーダム計画では軌道維持のためのエンジンも設置する予定だったが、この機能はロシア側に移されたため、エンジンを備える予定だったトラスは欠番(S2、P2)になった。
トラスはISSのなかでも大きな寸法を占めるため、初期には折り畳んだ状態で打ち上げて、軌道上で展開することが検討されていた。しかし、展開したトラスに各種機器を取り付ける手間を考えれば、地上で機器や配管、配線を完成させた状態のトラスを打ち上げた方が効率がよいことがわかり、そのような設計に落ち着いた。
なお、長大なトラス上で作業をする際、宇宙飛行士やカナダアーム2が移動する拠点として、トラス上にはモバイルベースシステム(MBS)と呼ばれる車両とそのレールが設置されている。これは、人類史上最初の「宇宙鉄道」である。
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トラス上には、船外機器の予備品や、故障して取り外された機器の設置スペースもあり、これを船外実験に利用することもできる。しかし、電力や熱などを供給することはできないため、材料の劣化テストなど、簡素な実験にしか使われない。本格的な船外実験装置や宇宙観測装置を設置できるのは、日本のきぼう船外実験部だけである。また、ヨーロッパのコロンバスにも、小型の実験装置を設置する機能が追加されたが、きぼうよりは簡易である。
ISSの電力源は、太陽光を電気に変換する太陽電池である。組立フライト4A(2000年11月30日のSTS-97)以前は、ザーリャとズヴェズダに装備されたロシアの太陽電池が唯一の電源だった。ISSのロシアの部分は、28ボルトの直流電力を使用する(シャトルと同じ)。ISSの他の部分には、トラスに設置された太陽電池から、130?180ボルトの直流電力が供給される。電力は直流160ボルトに安定化されて分配され、さらにユーザーが必要とする124ボルトの直流に変換される。電力はコンバータによってISSの2つのセグメントに分配される。ロシアの科学電力プラットフォームがキャンセルされ、ロシア区画もアメリカが設置した太陽電池の電力供給に依存することになったため、この電力分配機構は重要である。
ISSのアメリカ区画では、高圧(130?160ボルト)配電線を使うことで、電線をより小さくし、軽量化することができた。
太陽電池パドルは、太陽エネルギーを最大にするために、常に太陽を追尾する。パドルは、面積375平方メートル、長さ58メートル。完全に完成した構成では、太陽電池パドルはアルファジンバルを回転させることによって、各々の軌道で太陽を追跡する。ベータジンバルは軌道面と太陽の角度に合わせて調整される。